ニュースリリース
2010年6月16日
オーストラリアのミナミマグロ出荷、過去最高の品質を期待
みなみまぐろ保存委員会によって新たな総漁獲可能量が2009年10月に設定された後、ミナミマグロ資源が健全であることを示す科学的データが収集されています。その一例が、オーストラリア政府によって毎年実施されている航空測量。例年1~3月の間の約25日間、特定地域を空中から監視し水面付近を泳ぐミナミマグロを推量するこの調査は、水温、風速などを含む気象状態を考慮に入れて行われています。
2010年には、グレートオーストラリア湾内にあるポートリンカーン近辺の小地域を調査した結果、約20,000トンのミナミマグロを推量。これは1993年に開始された調査のなかで最高記録となっています。なお1990年代の平均は、年間約5,000トンでした。
この調査結果は、今シーズンのオーストラリアのミナミマグロが、おそらく記録的に高品質なものとなることを示唆しています。捕獲したなかから最高のミナミマグロのみをポートリンカーンに水揚げできており、魚体は昨年と比べて平均的に約15%重いと見られています。