美波そだちについて
理想的な環境 ー オーストラリアの畜養ミナミマグロ
オーストラリア産ミナミマグロは、市場に出せる大きさになるまで、世界で最もきれいな海の一つとされるオーストラリア南部の海域で育てられます。蓄養施設は、人が住む地域から遠く離れた沖に位置し、栄養分と酸素が多く含まれている冷たい海という、マグロの成熟に最適な環境にあります。
蓄養されているミナミマグロは、天然ミナミマグロと同様の餌で育てられます。餌は、持続可能資源であるイワシ、サバ、イカを含む、蓄養施設の近海で獲れた魚類を中心に与えられます。すべての餌は、オーストラリアの政府当局と業界の定める厳しい衛生安全基準を満たしており、化学物質、添加物、遺伝子操作された物質は一切含まれておりません。
南オーストラリア州第一次産業省も、認可を受けた蓄養用の生簀、および、その周辺の環境をモニターしています。毎年、蓄養シーズン中、並びに、終了後、第一次産業省の担当官が生簀やその下の海底の状態を検査し、蓄養認可条件がしっかりと守られているかどうか報告書を政府に提出します。
オーストラリア産ミナミマグロは、最新の蓄養技術とともに日本の伝統的な「活け締め」を取り入れています。水揚げの際は、ダイバーが生簀に潜り、一匹ずつ尾をつかんで後ろに引っ張って失神させ、傷つけないようエラに手を差し入れて船上に揚げます。
水揚げされたマグロは、直ちに内蔵とエラを取り出されます。マグロのストレスを最小限にすることで、優れた品質と味わいを備えたマグロを提供しているのです。
オーストラリアは、世界のマグロ蓄養のパイオニアです。最も長くマグロ蓄養に従事する者の使命として、オーストラリアの生産業者は、20年以上に渡って常に技術改善に取り組んできました。