取り扱い情報
解凍方法
解凍前の保存環境
オーストラリア産ミナミマグロは、マイナス60℃の超低温度環境で船積みされ、日本国内で保管される。一旦、この環境を離れると解凍プロセスの開始と同様の状態になるため、販売の準備が整うまでは、可能な限り低温度に設定した冷凍庫に保管する。
解凍のポイント
- オーストラリア産ミナミマグロは温度差に敏感であるため、販売の見通しに応じて、必要な量のみを冷蔵庫(5℃)でゆっくり解凍する。たとえば200gのサクを完全に解凍するためには、冷蔵庫(5℃)で約30分保管する。
- 小売店での刺身の販売は、完全に解凍するよりも、半解凍のサクを刺身にしてすぐに盛り付け、半解凍の状態で店頭に並べる。サクも、半解凍の状態で店頭に並べる。
- 早く、そしてまんべんなく解凍するには、マグロをなるべく小さく、実用的なサイズに分ける。
- 表面を生温い海水程度の塩水で洗浄することにより、解凍時間を早めることができ、さらに栄養分やうま味を逃がさず閉じ込めることができる。
- 表面に空気が触れない状態が、解凍中及び解凍後につづく場合や、吸水シートを敷いていない保存容器、またはラップなどを使用して保存した場合、色変わりをもたらす結果となる。
サクの解凍手順
- サクを生温い塩水に浸し、表面を丁寧に洗う。
- 深めの保存用容器に吸水シートを敷く。
- 洗ったサクの表面に残った水分を、クッキングペーパーで丁寧に拭き取る。
- サクを吸水シートの上に置く。
- フタをした保存用容器を冷蔵庫(5℃)に入れて保存解凍する。
※フタがサクに触れた状態にならないよう注意する。
ブロックの解凍手順
ブロックを解凍する際には、解凍に入る前にサクに分けて解凍するか、あるいは半解凍した状態でサクに分けることにより、解凍時間を短縮するとともに、まんべんなく解凍できる。
- ブロックを生温い塩水に浸し、表面を丁寧に洗う。
- 調理用の浅いアルミトレイやバットに吸水シートを敷く。
- 洗ったブロックの表面に残った水分を、クッキングペーパーで丁寧に拭き取る。
- ブロックを吸水シートの上に置く。
- トレイを冷蔵庫に入れて保存解凍する。
※大きめのブロックは、なるべく小さく切って解凍すれば、よりスムーズ。